スタッフブログ
尾崎工務店スタッフの家づくり ~基礎工事②~
そろそろ家が完成予定のスタッフのK.Kです。
前回に引き続き、基礎工事について書いていこうと思います。
高基礎&深基礎工事
我が家は傾斜地。普通の基礎工事はできません。
建物の建つ部分は水平でなくてはならないので基礎で高さ調整をしていきます。
今回、非常に高低差の大きい部分は『高基礎~深基礎』になります。
『高基礎』と『深基礎』
よく似ているようですが、簡単に言うと
高基礎:通常より高い基礎。地面から見えてる部分が高い。
深基礎:通常より高い基礎なのですが、
地面に埋まっている部分が深く、見えてる部分は通常くらい。
我が家はどちらも採用という事になります。
(正面は高基礎で、側面は深基礎になります。)
これが高基礎部分。
普通の基礎だと一度にできる部分を二回に分けて施工していきます。
現場でお隣さんや家族に聞かれたこの丸いもの。(白や赤の)
『スペーサー』といいます。
文字通り、スペースを開ける為の道具。
基礎の鉄筋と型枠の間に厚さがないと基礎の一部が薄くなってしまい
そこだけ強度が落ちてしまうので型枠と鉄筋がくっつかないように設置します。
(コンクリート打設時に取り外していきます。)
まずは高基礎(深基礎)部分が完成。
基礎の中『改良土※1』にて埋戻しをしていきます。
※1 改良土:セメント材を混ぜた土。固まるとカッチカチ
配筋工事
高(深)基礎部分の埋戻しが終わると、
ようやく通常の基礎工事と同じスタートラインに立てました。
砕石を敷き、防湿フィルム※2を貼って配筋工事を行います。
基礎の立上り部分ができる箇所に印がしてあります。(青線)
防湿フィルムを施工した際、建物の真ん中に
地鎮祭でいただいた『鎮め物』というものを埋めていただきました。
(写真真ん中の〇印)
『防湿フィルム』についての私の意見・・・・
『防湿フィルム』とは、基礎下の地盤面からの湿気をこのフィルムで遮断して
床下空間に湿気を上げさせない為に施工するものです。
コンクリート打ってるのに湿気上がってくるの?と思うかもしれませんが、
我が実家はリフォームの際、
一部屋を土間コンクリートのみで防湿フィルムをしませんでした。
その一室のみものすごく湿気が酷いのです。(山からの地下水が通る模様)
インターネット上で不要なのではという意見があったりしますが、
私としてはカラッとした土地とは限らないのでやっといて間違いないかと思います。
(おそらく施工してない現場はないとは思いますが・・・)
第三者機関による配筋検査
配筋が終わると第三者機関の検査が入ります。
この検査が通らないとコンクリートの打設が出来ません。
何のチェックをするかというと・・・
☑建物の配置(隣地や杭からの位置)
☑図面通りにできているか
☑鉄筋の径、ピッチの
☑補強がちゃんとできているか
☑鉄筋が重なっている部分の長さ
☑かぶり厚さの確保ができているか(スペーサーで確保できているか)
☑点検できる開口がちゃんとあるかと、その補強の確認 などなど。
ちなみに基礎鉄筋の下にたくさんあるサイコロ状のもの。
これも『スペーサー』です。コンクリートでできています。
こちらはコンクリート打設時にそのまま埋めてしまいます。
長いので続きます。
K.K